Sally's House 本多幸子
どうしても諦めることができなかったアロマへの道

数十年にわたり医療機関で勤務をするかたわら、医師ではない私に出来る事はなんだろうと思い始めた頃、フラワーアレンジメントの先生から「今度アロマスクールを立ち上げるから遊びに来ない?」とお誘いを受けたのが始まりです。

それまでは趣味で楽しんでいたアロマの香りも、気がついた時には仕事以外の全ての時間をアロマに注ぐ毎日となっていました。2004年JFAA(日本フィトアロマセラピー協会:現 NPO法人インターナショナルフィトセラピーアカデミー)にてセラピストの資格を習得してからは日本国内外ありとあらゆるサロンで施術を受けてきました。トリートメントの手技だけではなく、その空間やお客様へのサービスに至るまで自らの体と心で感じることを大切に積み重ねて来ました。

平日はクリニックで働き、休日はアロマのお仕事をするという生活を続けていましたが、仕事が忙しくなる一方でアロマに関わる時間がどんどん減っていき『本当にこのままでいいの? アロマの仕事はどうするの?』と言う自問自答に思い悩みました。
生活の安定を手放せなかったのも事実です。しかし一度きりの人生を後悔のないように本当にやりたいことを全力でやってみようと決心をしました。
そして二十年間勤めたクリニックを退職し、2012年2月『自宅サロン』という新しい道を歩きはじめることになりました。
どうしても、どうしても諦めることができなかったアロマの道だったのです。

アロマを語るとき、今もなお尊敬してやまないあるセラピストとの出会いがあります。
旅先のホテルで指名する事もなく、たまたま予約に入ってくれたのは男性のセラピストでした。『えっ? 男性? 大丈夫かな・・・』と少し不安でしたが、旅先という開放感も手伝ってそのままお願いすることにしました。
そしてこの時の出会いがアロマへの想いをより強くするきっかけになったのです。現れたセラピストはとても物静かな方で多くは語りませんが深いヒーリングとあたたかい心がその手を通して伝わり、施術が終わったときには涙が止まらなかったことを今でも憶えています。一体何がおこったのだろう? この人は私にどんな施術をしたのだろう・・? その後もトリートメントを受けるたびにいつも不思議な思いをしていました。

そしていつの頃からか、こんな風に人の体や心を癒すことの出来るセラピストになりたいと思うようになり今でも彼の背中を追い続けているように思います。

『念ずれば花開く』 座右の銘はなんですか?と聞かれると必ず答える言葉です。
ほんとうに強い想いがあれば、たとえ時間がかかっても必ずその時が訪れます。2012年10月、尊敬するセラピストの教えを請うために海を渡りました。お客様として出会い、長いあいだ施術を受けてきた私が今度はセラピストとして学ばせて欲しいと、これまでの全ての想いを打ち明けてお願いをしました。そして大きな心をもって受け入れてくれたその方に感謝の気持ちでいっぱいです。

アロマに出会い、時に励まされ時に支えられ今ではなくてはならない存在になりました。今までずっと心をよせて下さっているお客様、そしてこれから新たに出会うお客様とのご縁を大切に、アロマの素晴らしさをお伝えしていきたいと心から願っております。
たくさんのホームページの中から目にとめていただき、最後まで読んでくださったことを心より感謝を申し上げます。

   
  ありがとうございました。

Sally